沖縄伝統野菜に見られる高い抗酸化活性
古来より、沖縄地方の食卓では色の濃い島野菜は欠かせません。栄養価に富む沖縄の伝統的島野菜は、強い日差しという過酷な中で育つ為、緑色が濃く抗酸化効果の高いポリフェノールが豊富に含まれています。
近年、伝統野菜の機能性研究がさかんに行われ、中でも「ボタンボウフウ」は、特段にポリフェノール含有量が高いことが確認されています。ポリフェノールの中でも「クロロゲン酸」が豊富に含まれており、高いLDL抗酸化能力があることも確認されています。LDLの酸化は動脈硬化の初期要因となることが知られていますが、沖縄地方では動脈硬化に起因する虚血性心疾患の死亡率が少ない地域であったことからも、これらの伝統的な島野菜が自然に食生活に取り込まれていることが、沖縄の長寿の要因となったという説もあります。