風化造礁サンゴ粒が採取可能な地域は、毎年沖縄県によって定められています。 私たちが採用している採取方法は、生きたサンゴ礁の保護と安全を確証するものであり、採取後には何の痕跡も残りません。 すなわち、海水や海域などの海洋環境にほとんど影響を与えません。 私たちが海から採取するサンゴの量は、毎年自然に生み出される天然風化造礁サンゴ粒の総量(200万トン)の2千分の1です。
もちろん貴重な天然資源ですので、国や沖縄県は、サンゴを保護するための厳密な指標を定めています。 しかし、私たちは環境へ配慮し、それをさらに上回る独自の採取基準を設けています。
私たちの採取活動は生きたサンゴ礁の生態系を尊重し、また保護するものであり、さらには事実上の改善につながってもいるのです。サンゴが最も生息しやすいのは海底まで日光が届く浅瀬です。 沖縄では深度30mあたりまでがサンゴの生息地域ですが、私たちがサンゴ粒を採取しているのは深度60mより深い、生きたサンゴが存在しない海底のみです。沖縄のサンゴ礁は海岸から500mほど広がっています。そこには深度約30mの海底がずっと続いていますが、海岸から500mを超えると海底は急に深度50mほどまで下がります。 政府は海岸から1000mまでの水域におけるサンゴ採取を禁止して、サンゴ礁の保護に力を入れています。 私たちはこの政府の指標を尊重し、1000mをはるか超えたところで風化造礁サンゴの採取を行なっています。サンゴ粒の採取がサンゴ礁に与える影響は皆無に近く、私たちが採取した分は生きたサンゴによって、自然に補充されています。 沖縄では、毎年200万トン以上ものサンゴ粒の堆積物(風化したサンゴの残骸やかけら)が、生きたサンゴからつくりだされているのです。 私たちが年間に採取する量はおよそ1,000トン。 すなわち自然につくりだされている堆積サンゴの2千分の1にしかあたらない量です。
私たちはこれからもこの貴重なサンゴへの影響を考え、より慎重に行動していきます。