海洋性コラーゲンの低分子量化
通常のコラーゲンは、分子量が5万〜40万もある高分子で出来ています。高分子のコラーゲンは、残念ですが肌に塗ったとしても表皮から吸収することは期待できません。人の真皮に存在するコラーゲンはT型を呼ばれるもので、コラーゲン同士がお互いに橋を架けあって繋がっています。その隙間には沢山の水を含んでいて、弾力のある肌を作っているのです。
年齢を重ねてくると、コラーゲンを作る腺維芽細胞の働きが衰え、古いコラーゲンが増えてきてしまいます。
この古いコラーゲン分子はお互いの間で以上に橋を掛けあいます。橋が増えると、普通は分子同士の結び付きが強くなって、皮膚が丈夫になってよいように思われます。しかし、この異常な橋が増えてくるとコラーゲンが固くなって分解されにくくなって、この変質したコラーゲンが代謝を悪くさせ、新しいコラーゲンが少なくなってしまいます。このコラーゲンの劣化が真皮(皮膚)の老化なのです。表皮の小ジワは乾燥などの外的原因が主でケアは比較的に容易と言われていますが、これに引き換え真皮の老化は深く大きなシワを作り出します。真皮の保水性も失われ、肌の若さの維持や回復は非常に難しいとされています。この解決には、どうしても真皮に良質なコラーゲンそのものを補ってあげなければならないのです。