またサンゴ粒は、天然のまま多孔質の形状をなしている素材になります。(左図参照) このため、その特徴をいかしサンゴ粒を浄水剤として用いると、多孔質の形状に水が浸透し、サンゴのミネラルが水中に溶出し、酸性に傾いた飲料水(水道水)を弱アルカリ性に移行させてくれます。
また、同様に水道中のカルキ臭(塩素)の除去も行ってくれるため、天然バランスのままのサンゴミネラルが豊富な、おいしいミネラルウォーター飲料水ができるのです。
同じ多孔質の素材として活性炭がございますが、サンゴは塩素を取り除くだけではなく、飲料水にミネラルを溶出するまさに理想的な浄水剤となります。サンゴは、あらゆる生物が必要とするさまざまな成分やミネラル(カルシウムやマグネシウムを含む)を摂取したり生成したりしています。 一般の炭酸カルシウムに含まれる物質は炭酸カルシウムのみですが、サンゴカルシウム(サンゴミネラル)は他にもこれらの成分やミネラルの多くを含有しています。
サンゴカルシウムには、カルシウムとマグネシウムの他にも多数の微量ミネラルが含まれています。 さらに嬉しいことに、このサンゴカルシウムに含まれるミネラルの比率は、人間の身体にとって理想的なバランスなのです。 これらはサンゴカルシウムならではの特徴です。
つまり、サンゴカルシウムはまさに「海からの贈り物」なのです。 私たちはこの天然サンゴ粒を浄水剤や健康食品として商品開発し、サンゴは私たちに豊富なミネラルを提供してくれます。
環境への配慮(生きているサンゴ礁への影響)
サンゴの採取について
風化造礁サンゴ粒が採取可能な地域は、毎年沖縄県によって定められています。 私たちが採用している採取方法は、生きたサンゴ礁の保護と安全を確証するものであり、採取後には何の痕跡も残りません。 すなわち、海水や海域などの海洋環境にほとんど影響を与えません。 私たちが海から採取するサンゴの量は、毎年自然に生み出される天然風化造礁サンゴ粒の総量(200万トン)の2千分の1です。 もちろん貴重な天然資源ですので、国や沖縄県は、サンゴを保護するための厳密な指標を定めています。 しかし、私たちは環境へ配慮し、それをさらに上回る独自の採取基準を設けています。 私たちの採取活動は生きたサンゴ礁の生態系を尊重し、また保護するものであり、さらには事実上の改善につながってもいるのです。
理想的な深度
サンゴが最も生息しやすいのは海底まで日光が届く浅瀬です。 沖縄では深度30mあたりまでがサンゴの生息地域ですが、私たちがサンゴ粒を採取しているのは深度60mより深い、生きたサンゴが存在しない海底のみです。
サンゴ礁からの安全な距離
沖縄のサンゴ礁は海岸から500mほど広がっています。そこには深度約30mの海底がずっと続いていますが、海岸から500mを超えると海底は急に深度50mほどまで下がります。 政府は海岸から1000mまでの水域におけるサンゴ採取を禁止して、サンゴ礁の保護に力を入れています。 私たちはこの政府の指標を尊重し、1000mをはるか超えたところで風化造礁サンゴの採取を行なっています。
生きているサンゴ礁への影響
サンゴ粒の採取がサンゴ礁に与える影響は皆無に近く、私たちが採取した分は生きたサンゴによって、自然に補充されています。 沖縄では、毎年200万トン以上ものサンゴ粒の堆積物(風化したサンゴの残骸やかけら)が、生きたサンゴからつくりだされているのです。 私たちが年間に採取する量はおよそ1,000トン。 すなわち自然につくりだされている堆積サンゴの2千分の1にしかあたらない量です。
私たちはこれからもこの貴重なサンゴへの影響を考え、より慎重に行動していきます。